日独翻訳コース
翻訳実技を通してドイツ語力と日本語力そして異文化理解力を磨くためのコースです。 ドイツ語圏で培われてきた翻訳理論には「翻訳不可能性」の考え方があります。 英語とドイツ語のように近い親戚関係にある言語の間でさえ、言葉をそのまま言葉で翻訳する事は原則不可能であるとの考え方です。 そこには大きな世界観の違いがあり、それを克服するための工夫が必要なのです。 日独翻訳では当然、さらに高度な創造性が要求されます。学校で習うような形式的な訳ではなく、AIのような機械的な訳でもなく、作者・著者の心を汲み取りながら、「魂のこもった訳」を生み出す力です。また「外国語を学ぶのは母語を磨くため。」と言う考え方がゲーテの頃からドイツにはあります。日本語母語話者がドイツ語を通じて日本語の世界の奥深さを発見し、ドイツ語母語話者が日本語を通じてドイツ語の魅力を再発見するための場でもあります。文学、政治・経済、社会、科学技術、環境、医学まで幅広い分野を網羅します。
Chat GPTなどのAIを活用する場合も、最終的には優れた翻訳者によるチェックと仕上げが不可欠です。そのためのポスト・エディティング・テクニックもご紹介します。