フランシスコ教皇と語学の学び

イースター明けの月曜日の朝、フランシスコ教皇が亡くなりました。

私はカトリックでは無いので、これまで彼の生涯に特に関心があったわけでは無いのですが、この数日、彼のことをかなり学びました。

イタリア語では教皇・法王のことは「Papa」(パパ)と言います。日本語のいかめしい称号とはかなり違いますね。彼は「パパ・フランチェスコ」と呼ばれていたのです!

アルゼンチンでイタリア系移民の家庭に生まれたのでスペイン語もイタリア語もとても流暢でした。彼の「ボナ・セーラ」という人なつっこい挨拶は有名です。

フランス語、ポルトガル語も普通に話せ、ラテン語とギリシャ語にも精通していました。

「私は音感があまり良くないので、英語は苦手です。」と言っていましたが、米国に招かれた時は英語で立派なスピーチをしました。

ローテンブルクの近くのゲーテ・インスティテュートでドイツ語を学んだこともあり、ドイツ語も相当上手(うま)かったそうです。私たちには親近感がありますね。

彼のアドバイスは、「毎日二分聖書を読みましょう」でした。ポケット版を携帯していればバスや地下鉄の中でも読める。

フランシスコという名前は12/13世紀のアシジのフランシスにちなんで自分で付けました。アシジのフランシスは自然が大好きで月や星、水や空気、土、植物、動物などを兄弟姉妹と呼びました。動物達とも話すことができ、凶暴な狼(おおかみ)が村人を脅かしていた時、狼とじっくり話して温順(おとな)しくさせたという伝説があります。

これからは二人のフランシスが「父の家」(Casa del Padre)から私たちの学びを応援してくれるでしょう。

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