人命救助と語学

 日本では今、記録的な暑さが続いていて、熱中症で緊急搬送される人の数も増えています。

その人がもし、日本語が全くできない外国人だったらどうなるのでしょう?

本人はもちろん、救急車で駆けつけた救急隊員にも、受け入れ病院にとっても大変です。

あなたが、たまたまそこに居合わせたとして「大丈夫ですか?」 はどのように言ったら良いのでしょうか?

「めまいがする」、「頭痛がする」、「だるい」、「吐き気がする」、「息苦しい」、「 意識が遠のく」は何と言うのでしょうか?

その人の基礎疾患なども聴けるだけの必要最低限の医学用語をせめて英語で身に付けていれば、それを救急隊員に伝え、救急隊員はその情報を救急車の車内から病院に伝え、病院は到着前に準備を整えることができ、その異国からの訪問者を助けてあげられるかも知れません。  

パトリック・バボミアン(ストロングマン競技の世界チャンピオン)は語りました。「私は4歳の時に自動車事故で父と妹を失いました。 だから、もし自分が自動車事故の現場に居合わせ、人が車の下敷きになっていたら、その車を持ち上げて助け出せるようになりたいと思ってトレーニングを始めました。」

もしかしたら語学トレーニングにもそんなすごい力があるのかも知れませんね。

Previous
Previous

「音楽の都」ウィーン

Next
Next

私の生きがい